【クリニック向け】2026年診療報酬改定 答申 最新動向を 簡単に解説(2月13日現在)

2月13日 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会総会)にて2026年診療報酬改定の全貌が明らかになる、「答申」が発表されました。
簡単にではございますが、速報として、主な変更点について、解説を致します。
1. 基本診療料の引き上げと賃上げ・物価高騰対応
初診料や再診料の基本点数が引き上げられたほか、医療従事者の賃上げや物価高騰に対応するための新たな評価(加算)が新設されました。
• 初診料: 288点→291点
• 再診料: 73点→ 76点
• 外来診療料: 74点→77点
• 外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ):
◦ 医療従事者の賃金改善を図る体制を評価するため、点数が大幅に引き上げられました。
◦ 初診時:6点 → 17点
◦ 再診時等:2点 → 4点
◦ 訪問診療時(同一建物居住者以外):28点 → 79点
• 外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅱ):
◦ 更なる賃上げが必要な場合、救急搬送件数等に応じて段階的(1〜24段階)に評価する区分が新設されました(初診時8点〜192点など)。
• 外来・在宅物価対応料:
◦ 物価高騰への対応として新設されました。
◦ 初診時:2点
◦ 再診時等:2点
2. 生活習慣病管理の再編と充実
生活習慣病(脂質異常症、高血圧症、糖尿病)に対する管理料が再編され、質の高い管理や連携を評価する加算が新設されました。
• 従来の生活習慣病管理料(Ⅰ):
◦ 脂質異常症を主病とする場合:610点
◦ 高血圧症を主病とする場合:660点
◦ 糖尿病を主病とする場合:760点
• 従来の生活習慣病管理料(Ⅱ):
◦ 一律 333点。
• 新設された加算(管理料Ⅰ・Ⅱ共通):
◦ 充実管理加算: 診療内容に応じて 10点〜30点 を加算。
◦ 眼科医療機関連携強化加算: 糖尿病患者に対し眼科受診の連携を行った場合、年1回 60点。
◦ 歯科医療機関連携強化加算: 糖尿病患者に対し歯科受診の連携を行った場合、年1回 60点。
◦ 外来データ提出加算: 診療内容に関するデータを提出する場合、月1回 50点。
3. 医療DXと情報連携の推進
医療DXの推進や電子的な情報連携を評価する項目が整理・新設されました。
• 電子的診療情報連携体制整備加算:
従来の「医療DX推進体制整備加算」が見直され、新設されました。
◦ 初診時:施設基準により 15点、9点、4点 のいずれか。
◦ 再診時:2点(月1回)。
• 在宅医療DX情報活用加算:
◦ 在宅医療において電子資格確認等の情報を活用した場合、11点 または 9点(月1回)。
4. 地域包括ケア・在宅医療の評価見直し
かかりつけ医機能や在宅医療における連携・対応力が強化されました。
• 地域包括診療加算:
◦対象疾患に慢性心不全・慢性腎臓病が追加されました。
◦ 認知症を有する患者: 加算1は 38点、加算2は 31点 に引き上げ(従来はそれぞれ28点、21点)。
◦ その他の慢性疾患患者:加算1は28点、加算2は21点(据え置き)。
• 時間外対応体制加算:
名称が「時間外対応加算」から変更され、点数が見直されました(例:加算1は5点→7点)。
• 在宅患者訪問診療料(Ⅰ):
◦ 同一建物居住者以外:888点 → 890点。
◦ 同一建物居住者:213点 → 215点。
5. その他の主な変更
診療情報提供料(Ⅰ):他の医療機関での診療が必要と認めた場合や、介護サービス等に必要な情報を提供する場合に算定します。
基本点数:250点。
◦ 認知症専門医療機関紹介加算(新設):100点。
◦ 歯科医療機関連携加算(新設):100点。
まとめ
医療従事者の賃上げや物価高騰への対応、生活習慣病管理の質向上、および医療DXの推進が大きな柱となっています。
詳しい内容につきましては、今後追って解説を行います。
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※2026年2月13日時点の情報に基づき作成していますが、内容の正確性を完全に保証するものではありません。制度改正の詳細は流動的なため、本情報によって生じた不利益について責任は負いかねます。必ず最新の公文書等と照らし合わせてご確認ください。

